「この度は、私達夫婦のためにお集まりいただき、ありがとうございました。
それに、サプライズの合唱も、皆さんありがとうございました。
先ほど、周が言っていたのは事実です。
私は、自分にこんな未来が待っているとは全く思っていませんでした。最愛の人と巡り逢い、結婚して、子にまで恵まれるなんて…。
花と結婚できた俺は、世界一幸せな男だと思います! 一生、愛でて愛でて愛でまくります! 一生、尻に敷かれます!」

またまた、ドッと湧くゲスト達。
…何を宣言してるんだ。
全くもう〜〜!
でも、こんな寿貴先生だから私は大好きで、愛している。純粋で、ちょっと天然で、いつも私と仁貴を第一に考えてくれている。
一生、そばにいるからね。

いつの間にか、目を覚ましていた仁貴を父が連れてきてくれた。
仁貴を受け取る私。寝起きに沢山の人に囲まれて、びっくりしている仁貴が可愛い。

「息子の仁貴が目を覚ましました。
…これからも俺達家族は、皆様に支えていただきながら、3人でやっていきます。ひょっとしたら、4人、5人と増えるかもしれない。それはまだ今はわかりません。どれだけ家族が増えても、俺は家族守り、大切に慈しみ、一途に花を愛すると誓います! ここにいる皆様が証人です。
本日は、誠にありがとうございました!」

深々と頭を下げる寿貴先生の隣で、私も出来る限り仁貴と2人で頭を下げた。