御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜

「寿貴、それはベッドへの誘い文句か?」

からかってきたのは寿貴先生の親友、周さん。

「な! 何言ってるんだ! こ、こんな所で…」

そこで何故か賢人くんが周さんにマイクを渡した。少し戸惑いながらも、受け取る周さん。

「あー、突然マイクが回ってきて少し動揺しております。スピーチは無しだと聞いていたのですが…。」

賢人くんが手振りで『どうぞ』とした。
結局、観念した周さん。

「…少しだけ、お祝いの言葉を述べさせていただきます。
新郎寿貴の、幼稚舎からの友人の松村周と申します。和菓子屋松寿庵をしております。
寿貴との付き合いは25年…いや、もっとですね。四捨五入すると30年の付き合いというところでしょうか。
私は長年、彼を、もう1人の親友である葛城春彦と共に1番近くで見てきました。30年近くです。
なのに、最近知ったんです。寿貴が意外とポンコツだったということを。」

な、なんだと〜!

と、寿貴先生が睨みつけている。

……まあまあ、落ち着いて。
もうゲストの皆さん、ずっと笑ってるよ…