「仁貴はパパ似だからね。どうしても雅じいちゃんにも似てくるよ。」

「花ちゃん、すっかりママね〜。」

「本当だ。花は初孫で、あんなに小さくて可愛かったのになぁ。」

「父さん、花は今でも可愛いぞ。」

「そうよ、あなた。
まだまだ学生さんみたいにお肌ツヤツヤじゃないの。」

出た。親バカにじじバカにばばバカまでいる。相変わらずなんだから…



タラリララーン♪タラリララーン♪タラリララーン♪

あ、これは…

「コンシェルジュ田町です。朝倉様、朝倉蓮様ご一家がお見えです。」

「はーい。上がってもらってください。」

叔父の家族が来た。

「こんにちは〜
この度はおめでとうございまーす。」

「愛先生! 皆んなも〜
いらっしゃい!」

「わぁ! 仁貴くん、大きくてなってる〜。」

「お! もうハイハイ出来るのか!」

叔父の一家が来ると、いつも一気に賑やかになる。この雰囲気は懐かしい。

「花、おめでとう。楽しみにしてたんだよ。」

「叔父さん! ありがとう〜。
あれ? 泉ちゃんは?」

叔父の家族は6人家族。
1人足りない。

「泉は雅さんの挨拶回りに付き添ってる。」

「お姉ちゃん、真面目だからね。
今日は家族の方を優先していいって言われてるのに、百貨店周りしてからこっちに来るって。」

長女の泉ちゃんは、現在HASEGAWAの常務秘書をしている。
泉ちゃんは真面目だからねー。頑張って仕事してるんだ。