御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜

レジカウンターに行くと、父が来ていた。
ちょうどいい。早速交渉だ。





「お父さん! ちょうど良かった。
ちょっと相談があるの。セットメニューを増やしたいのよ。日替わりパスタとサンドを両方とも食べたい人向けに。ボリュームのある『よくばりセット』」

「お前は…また仕事か。
育休中なんだぞ?」

「あら、グッドアイデアだと思いますよ。」

「久美さん!」

久美さんは私が育休中の間、コーヒーハウスを任せているスタッフだ。アラフォーで子供が2人。大の料理好きで、話が合う。いつもメニューの相談にも乗ってもらっている。

「実際、若いドクターには物足りないみたいで、2つ注文する方もいらっしゃるんですよ。最近入ったドクターなんですけど。」

…昇平だな。

「それに、他にもレジ前でパスタとサンド、どっちにするか悩んで、決められなくて後ろの方に迷惑がかかっているパターンもありますね。それは多々あります。
『よくばりセット』。いいじゃないですか!」

「久美さんに言われたら間違いないな。
よし、赤城には俺から言っておく。
今日からメニューに入れていいぞ。」

「やった! ありがとう、お父さん!
久美さん、早速黒板に書き加えてくれる?」

「はい! 良かったですね。
若いドクターが喜びますよ〜。」

……若いドクター。
さっきの寿貴の呟きはこれだな。
最近になって、年齢差を気にしているらしい。
寿貴先生はとっても若く見えるんだけどな。
…うーん。
今日の夜も、フォローだな。