玲奈、萌、涼、翔真の四人は会議室に残っていた。

「それでは今回の商品企画のリーダーとなった一条です。三人ともよろしくお願いします。日野くんの考えた企画書を元に、もう一度企画書を作り直して開発部へと持って行きます。これから忙しくなると思うけど頑張りましょう」

「「はい!!よろしくお願いします」」

萌と涼の重なる声。その隣でオロオロと落ち着きのない翔真。

「翔真お前の企画だろ。って言うか、お前かわいい加湿器思いついたよな?」

翔真の考えた加湿器はチューリップの様な花に茎と葉があり、つぼみが電源を入れることによって開き蒸気が出るという物だった。

萌が企画書を眺めながら嬉しそうに話出した。

「絶対これ女性に人気でますよ。これはチューリップ?他にもいろいろな種類の花で作っても良いかも……」

「そうね。バラやガーベラ、ユリも良さそうね?」

「キャーー。良いですね!!それからアロマで香りも出して……あっライトで優しく光れば夜も楽しめますよ!!」

「それ良いわね」

玲奈と萌の女子会の様な雰囲気に何となく入っていけない涼と翔真は二人の会話を聞いていた。

しかし二人のおかげで何となく形が見えてきた。

「さあ、男子二人、話は聞いていたわね。早速開発部へ持って行くための企画書を作り始めるわよ」