愛する人の笑顔を守るために (番外編)

私と嶺亜くん、千奈と翔馬くん、というように別々のゴンドラに乗る。


後に乗ってきた嶺亜くんは自然と私の隣に座る。

久しぶりの観覧車に少し緊張していた。


「嶺亜くんは高い所平気?」

「うん」


見るからに全然怖くなさそうだもんね。


「ホワイトタイガーの赤ちゃんと触れ合う時少し緊張してたけど、可愛かったね!」

「そうだな」


ゆっくりと頂上に向けて高くなるゴンドラ。


「由乃」

「ん?」


私の事をじっと見つめてくる嶺亜くん。


「この前の褒美、まだなんだけど?」


嶺亜くんの言う"褒美"というのは、1年最後の学期末テストを返却されている時の話。