いつか、君と同じ世界を見たい



「んじゃ俺こっちだから。」


指を刺した先は私の家とは逆の方向だった。


「うん。」


「じゃ、またな、華菜。」


私に軽く手をあげ背中を向け彼は歩いて行くのを私は暫く呆然と見ていた。


「またな?」


さっきの"これから"といい今の"またな"といい、彼はまた私と会うつもりなんだろうか。


考え出したら止まらなくなって私も家に帰るため彼と反対の道を歩き始める。


「意味わかんない。もう会うわけないじゃん。なんなの。」


何故かドクドクとなる心臓の音を私は走って紛らわせた。