孤独なヒロイン




「なんて言わないから頭を上げてくれ。君が莉沙の彼氏かー。

取られたみたいで寂しいが見た感じだと馴染んでいるようだな。これから頼むよ、莉沙のこと。


我が家にもちょくちょく顔を出すと良い。」



そう言って寛太の肩に手を置いた。



「それにしても高身長だな」



席に着きビールを飲みながら話すお父さん。



「そんなことないですよ」


優しい顔で答える寛太。


「いま何センチあるんだ?」


「この間測った時は187センチでした。」


「おぉー。晴翔は何センチだっけな?」


「180。」




男3人で何やら盛り上がっていた。




そのあとは留学のことを話した。


心配そうだったけどがんばってこいって言ってくれた。