孤独なヒロイン

「うぅぅぅぅ…」



「え、莉沙泣いてる？！ごめん嫌だった？」



そう言って離れようとする寛太に今度は自分から抱きついた。



「嫌…行かないで…ほんとは乃亜さんのところに行って欲しくなかった。なんでって…


なんで私のこと忘れて乃亜さんと話すのって…



なんで好きって言うの？って思ったの…





寛太が好きなのは乃亜さんだから諦めようって思ったの…