すてきな天使のいる夜に

ーside 沙奈ー



私は、カーテンの隙間から入る光で目を覚ました。



外が明るくなってる…。



気づいたら、服装も昨日とは異なっていた。




目元に冷やされていた保冷剤を見て、昨日のことを鮮明に思い出した。



昨日、2人に話したことで心の中にあった鉛が取り除かれたかのように、心が軽くなっていた。



私は、体を起こしいつもは開けることの無いカーテンを開けてから、窓を開け空気の入れ替えをした。




「まぶしいな…。」




それから、深く息を吸ってみるといつも肌で感じているこの空気が、いつも以上に温かく肌に触れる日の光がとても優しく包み込まれているような感覚になった。




初めて感じる、生きているという実感。




心に余裕ができるっていいな。




「沙奈…!」



紫苑は、私がカーテンを開けた姿を見て目を丸くしていた。



「紫苑、おはよう。」



それから、紫苑はすぐに優しく微笑み私の頭に手を乗せた。



「おはよう。


朝ご飯できてるから食べよう。」



私の手を引いて、私は翔太のいるリビングへと一緒に向かった。



「沙奈、何だか吹っ切れたような感じだな。」



私の様子を見ていた翔太がそう言った。




「紫苑、翔太。


昨日は私の話を聞いてくれて。受け止めてくれて本当にありがとう。


これからも、私のことよろしくお願いします。」




精一杯の自分の気持ち。



少しだけ、照れくさいけどここまで自分が成長できたのは2人が傍にいてくれたから。



初めての家族の絆。



最初は、戸惑いも多かったけど2人に出会って、助けてもらったから今生きている心地を感じることができた。



感謝してもしきれない。



これからも、2人と一緒に生きていきたい。



この温もりを大切にしていきたい。