「救命の田中です。すみません棚橋先生。近くの駅で事故の通報ありこれから 5名負傷者が運ばれてくるので、応援を願います。」


声が聞こえてきた。

龍人さんから離れられない。

わかってるんだよ?人を助けることが龍人さんの仕事だって、、でも私も怖い。

すると龍人さんは
「ごめん。ほんとに、すまない今日は婚約者の付き添いなんだ、、」

婚約者?


その言葉が嬉しかった。

そっと離れて

「私大丈夫」と伝えた。


「すまん。行ける。10分で救命に降りてくから。準備しとけよ。」

龍人さんはPHSを切る

「蘭。ごめんな嘘つきだな。ほんとにすまない。」


「大丈夫だから。龍人さん助けてきて?」

背中を押すと龍人さんは走っていた。