「ごめんなさいトランク、我儘を言って。私どうしても気になって」 「いや、だが気を付けてな」 「ありがとう」 マルテラさんが微笑むのを見ながら私は先ほどの彼女の言葉を思い出していた。 ――私はどうしても貴方を信用することが出来ない。 きっとマルテラさんが同行を決めたのは、ラグを……私たちを信用していないからなのだろう。 悲しいけれど、彼女の気持ちを考えたら当然だとも思った。 そして、トランクさんをはじめ数人の自警団員と街の人たちに見送られ、私たちはレーネの森へと足を踏み入れたのだった。