届け この声 遠く 青の彼方まで 希望くれたきみに いつか届くその日まで 歌い続けよう この青い海の上で アヴェイラの澄みきったハイトーンボイスが大海原に響いていく。 練習のときの比ではない。 (凄い……!) 鳥肌が立った。感動で涙が溢れた。 この船上が、いつの間にか『海』という大劇場の舞台となっていた。 アヴェイラは私たち観客の前でその素晴らしい歌声を披露する『歌姫』だ。 特等席に座るグリスノートがそんな彼女を瞬きもせずに見つめていて、その歌に聴き入っているのがわかった。