諦めさせてよ 九条くん

やばい間に合わないかも!



九条くん達と別れた後の二駅先で降りて



今は絶賛学校に向かって走ってる途中



「今日一限なんだっけ…?英語だっけ数学だっけ…」


どっちにしろ厳しい先生じゃんか!



頑張れ自分!!

そんな自分への励ましもむなしく…



「—で、あんな遅刻ギリギリで来たという訳ですか」


「うん…そうだよ」



あの後なんとか走りきってギリギリで登校した私…
ギリギリアウトのほうで…


それで今は友達の風華《ふうか》にその話というか、言い訳というかを聞いてもらっている



高校からの付き合いだけど彼氏が途切れたところを見たことがない




モテモテ美人だ



「やっぱり もう30分早く起きた方がいいんじゃない?」


「うぅ…私もそう思うけど、出来てないのが現状でして…」


「麦って元気はつらつなイメージあるし朝も強いかと思ってたけど違うんだ」


「何そのイメージ…全く違うよ…っていうか真逆なくらい」