諦めさせてよ 九条くん

と、思っていたのに

「……」


また無視を始める九条くん


なかなかハードな性格してるよね


それに、上げて落とすのもうまいよね



可愛いとか言うのはちゃんと彼女にしてあげてよ


ってゆーか結局答え聞けてないんですけど!?


そんなこと考えていたら九条くんはふらっと立ち上がってどこかへ行ってしまった



「むーぎっ」


「えっ!?うわっ!」


急に後ろから抱きつかれる


この声は…


「風華、どうしたの?ハイテンションだね」


「…あんたにだけは言われたくない」


「私はいつも平均並みなテンションだよ」


「へぇ、そっか」


…さすがにそんな興味なさげにされたら傷ついちゃうよ!



「もうっどうしたの?風華!!」


「ふふっ…遂に私たちにもチャンスが来たわよ、麦…」


なんか…綺麗な筈の笑顔が全て濁って見えるのはなんでだろう…


「合コンよ合コン!!あのイケメン揃いの東高と 合コンできるのよ!」


「へっへぇー、良かったね」