翔んでアルミナリア

「不思議ねミカコ、なんだかあなたのことを以前から知っていた気がするの」

そうつぶやく姫様に、原型がこんなのですみませんと内心詫びてしまう。

どこをどうすれば、わたしがエレオノア姫なんだ。
そりゃまあ、ダイヤモンドも鉛筆の芯も同じ炭素原子だ、というレベルの相似点ならあるだろうけど。
蓮くんの目にわたしはどう映っているのやら。もしエレオノア姫に見えているなら、眼科に行ったほうがいい。

「未熟者ですが、姫様に精一杯仕えさせて頂きます。どうぞよろしくお願い致します」
その想いに偽りはなかった。

美しく心優しく、そして———悲しみに満ちた姫君。