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「———ふたたびお目もじ叶いまして光栄でございます。新しく宮女としてお仕え致します、ミカコと申します」
教えられた台詞を、ひざまずき頭をたれた姿勢で口にする。
「顔を上げて」
ふわりと優しい声が降りてくる。
言われて初めて顔を上げる。ああやっぱりなんてお美しい———エレオノア姫。
彼女の容姿はもちろん蓮くんが設定したものだけど、かなりファンタジックな要素が盛り込んである。
長い髪は銀髪に近い明るさで、淡い紫の色合いも混ざっている。“七色の瞳” と称される瞳は、複数の色素を併せもち、光や角度によって緑柱石、蒼玉、紫水晶…さまざまな輝石のごとき燦きをみせる。
とまあ存在自体が宝石のような美姫だ。
「久しぶりね、ミカコ、また会えて嬉しいわ」
「姫様…」
なんと返事すればいいか分からない。
「お立ちになって、少しお話ししましょう」
「は、はい」
隣に並ぶパンバと一緒に立ち上がると、ソファに腰かけているエレオノア姫と向き合う。
臣下として、主と対面するときは直立か膝をつくと、後宮に来て学んだことだ。
「パンバ、下がってちょうだい。ミカコと二人で話がしたいの」
は、と短く答えてパンバが踵を返す。
「———ふたたびお目もじ叶いまして光栄でございます。新しく宮女としてお仕え致します、ミカコと申します」
教えられた台詞を、ひざまずき頭をたれた姿勢で口にする。
「顔を上げて」
ふわりと優しい声が降りてくる。
言われて初めて顔を上げる。ああやっぱりなんてお美しい———エレオノア姫。
彼女の容姿はもちろん蓮くんが設定したものだけど、かなりファンタジックな要素が盛り込んである。
長い髪は銀髪に近い明るさで、淡い紫の色合いも混ざっている。“七色の瞳” と称される瞳は、複数の色素を併せもち、光や角度によって緑柱石、蒼玉、紫水晶…さまざまな輝石のごとき燦きをみせる。
とまあ存在自体が宝石のような美姫だ。
「久しぶりね、ミカコ、また会えて嬉しいわ」
「姫様…」
なんと返事すればいいか分からない。
「お立ちになって、少しお話ししましょう」
「は、はい」
隣に並ぶパンバと一緒に立ち上がると、ソファに腰かけているエレオノア姫と向き合う。
臣下として、主と対面するときは直立か膝をつくと、後宮に来て学んだことだ。
「パンバ、下がってちょうだい。ミカコと二人で話がしたいの」
は、と短く答えてパンバが踵を返す。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)