翔んでアルミナリア

そういえば、と前から気になっていたことを訊いてみる。
「わたしたちがアルミナリアに来て、初めて会った時…エレオノア姫、たしか泣いてたよね?」

「うん」
蓮くんは思い出したようにうなずく。

「なんでだろう?」
これからお目通りする身としては、やはり気になる。

「さすがにキャラクターの私情までは分かんないよ」
蓮くんは首をひねり、ひょっとしたら…と続ける
「エストライヘル師が言っていた “こたびの事態” とやらに関係あるかもしれないな」

「こたびの事態…は結局なんだったの?」

「それも分からん」
憮然と蓮くんが答える。
「前も言ったけど、ストーリー展開は考えてる途中だったから」
「構想の段階では、どんなストーリーだったの?」

「漠然と、起こるなら内乱かな、と」
短く返ってくる。

「内乱…」

「うん。前に説明した通り、四大陸間での争いは四元素の乱れで天変地異を引き起こすから。とはいえ、大陸内の争いはその限りではない、と」

うーむなるほど。
内乱…その言葉からストーリーを想像しようとしたけど、残念ながらなにも浮かんでこなかった。