とたんに、皺に埋もれた長老の目に強い光がひらめく。
節くれだった手がエレオノア姫に差し伸べられ、ふたりは抱擁した。
ザンテの民とカリンガ王家の信頼関係が伝わってくる。しかし陛下がどう思うか、反射的にひやりとしてしまった。
ともあれその後の流れはきわめて円滑だった。
天の配剤か、コロニーの長老、アファレ・オムは、なんとエレオノア姫の幼き日の師であるザンテ族の長の従兄弟だったのだ。
姫様の通訳で、リュシウス帝もアファレ・オムと挨拶を交わした。
過酷な地に生きる古老に、陛下は自然な敬意をもって接し、アファレ・オムがそれに友愛の情で返している。
皇帝は “赤き空” という意味のザンテの名も贈られ、一行は晴れて友人としてコロニーの歓待を受ける身になった。
ひとつ指の岩までは馬でも半日はかかる、ということで、今夜はここで野営をし明日出立することになった。
井戸からくみ上げたという新鮮な水を分けてもらって人心地ついた後、数人の兵士がザンテ族の案内で動物たちを水場に連れていった。
節くれだった手がエレオノア姫に差し伸べられ、ふたりは抱擁した。
ザンテの民とカリンガ王家の信頼関係が伝わってくる。しかし陛下がどう思うか、反射的にひやりとしてしまった。
ともあれその後の流れはきわめて円滑だった。
天の配剤か、コロニーの長老、アファレ・オムは、なんとエレオノア姫の幼き日の師であるザンテ族の長の従兄弟だったのだ。
姫様の通訳で、リュシウス帝もアファレ・オムと挨拶を交わした。
過酷な地に生きる古老に、陛下は自然な敬意をもって接し、アファレ・オムがそれに友愛の情で返している。
皇帝は “赤き空” という意味のザンテの名も贈られ、一行は晴れて友人としてコロニーの歓待を受ける身になった。
ひとつ指の岩までは馬でも半日はかかる、ということで、今夜はここで野営をし明日出立することになった。
井戸からくみ上げたという新鮮な水を分けてもらって人心地ついた後、数人の兵士がザンテ族の案内で動物たちを水場に連れていった。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)