魔界の華は夜に咲く

怒りが冷めないセンジュは勢い任せにセヴィオを褒めた。
第一印象は悪かったものの、年も近いのに一人で頑張ってきた背中を見て好印象にまでなっていた。


「セヴィオはいい人でしたよ。話せばわかってくれるし」

「ほお」

「年も近いから話やすいし」

「ふうん」

「それに__」


ガタッ


突然右手が伸びてきて、頭を押さえられた。


「む・・ぅ・・」


一瞬のふいをついてアルヴァンはセンジュの唇を奪った。
まるで黙れと言わんばかりだ。


「なっ、にするんですか!」


思わず跳ねのけようとした手をアルヴァンは掴み取った。


「まあ、聞いたのは俺だけど。ちょっと嫉妬したかな。悪いな」

「・・え」

「他の男のいい話をされても気分は良くない」

アルヴァンは真剣なトーンで言った。本気でそう思っている。



「そ・・」


_そんな事言ったって聞いてきたのはそっちなのに!勝手だよ!



ふて腐れながらセンジュは大人しく座った。


「ごめんな。本当は楽しい話をしたかっただけなんだが」


「・・・」


「大人のくせに、余裕ないな俺も」


ジッと睨むように見つめるとアルヴァンは誤魔化す様に頭を掻いた。