魔界の華は夜に咲く

ちゃっかりとセンジュのベッドに腰かけるセヴィオ。

「ちょ、もう寝ようと思ってたんだけど何しに来たの?」

「あー?そりゃ、わかるだろ。年頃のあんたならさ」

「わ、わかりません!」


じとーっと不敵な笑みを浮かべながらセンジュを下から上まで舐める様に見るセヴィオ。


「風呂にも入ってさっぱりした事だしな」


ドキッ


すぐに警戒態勢に入るセンジュを見て、セヴィオは意地悪そうに笑った。


「まあまあ、そう固くなるなっての。言ったろ?何か知りたい事があるなら教えてやるって」

「それって魔界の事?」

「そ。それに俺もあんたの事なんも知らねーし、寝る前にちょっと親睦を深めようぜ」

「な、何もしないって約束するなら!適度な距離感ならね!」

「ククク、へいへい。あんたに合わせてやるよ。そんな端に寄って追い詰められた野兎か」


たじたじしている姿が可笑しいのか、楽しそうに笑うセヴィオ。

センジュはおずおずと近くにあったドレッサーの椅子に座って距離をとりながら話を聞くことにした。