魔界の華は夜に咲く

ハッと気がついた。


_ちょっと待って、もしかして他の3人もそうだよね!?いやいや絶対にそう!もしかしてとかじゃない!
なんか勝手に私は皆さんの目の敵になるんじゃ・・・。
×4?的な?てか1人に対してファンが何人いるの!?こわっ


ゾクッとした。
考えただけでも恐ろしい。
女の嫉妬は怖すぎる。
学校で恋愛沙汰で呼び出されていた女子がいた事を思い出す。
女は徒党を組んで一人をなぶり殺そうとする生き物だと、そこで学んだ事があった。



_うわうわうわーー。だったら私、本当に嫌だ。帰りたい!ああ、でも人間界に帰っても危ないって言ってたっけパパ。
どうしよう~~~!でも誰とも結婚なんてしたくないし!無理無理無理!!!


頭を抱えてうずくまった。現実逃避したいほどだった。


「うう、しんどい」

「なんで?」

ドキッ

「うわっ」


振り返ると背後にセヴィオが立っていた。


「あんた、やっぱなんか変」

「え?ええーー?そう・・かな?」


じーーーと見透かそうとしている。
その視線に耐えきれずにキョドキョドしてしまうセンジュ。
解りやすい挙動不審だ。


「別に何もないよ!ホント!」

「ふーん」