もちろんそれを察しているエレヴォスはセンジュの右手の甲にキスをした。


「と、言う事で姫君。ご安心ください。必ずや、そのお命は我々四大魔将がお守り致します」


「は・・はぁ」


_まだよくわかってないけど・・やっぱり危険には変わりない事なんだよね?どうしようもないって事なんだよね?



「そんな不安そうな顔をしないでください。この城があなたにとって一番安全な場所ですから」


「もしかして・・パパがここに連れてきた理由って?」


「ええ、我々は人間界にも足を運ぶことが出来る。つまり、暗躍する裏四大魔将が人間界に住むあなたを狙う事も出来るのです。それを阻止するためベリオルロス様はあなた様を保護したのです」


_そ、そうだったんだ・・。



「人間界で独りになってしまった貴女を、護れるのはあの方と我々だけです」


「は・・はい」


「裏四大魔将は最終的には魔王を失墜させることが目的でしょう。その餌にならぬ様に・・あなた様も精進されませ」


「あ・・・はい」


_そうか、その為に私の力を知りたかったんだね・・パパも。フォルノスも。



じわじわと理解が出来てきた。


「わかりました。ありがとうございます。エレヴォスさん」


「恐れ入ります」