魔界の華は夜に咲く

その様子にセンジュは身構える。
人の部屋のベッドになんの断りもなく無断で座るなんて油断大敵である。


_この人も初対面で酷い事言ってたし。普通の男子と同じに考えちゃ駄目だ。早く帰ってくれないかな。


体を強張らせているセンジュを見つけ、セヴィオは呆れた顔で笑う。
嫌な予感がしたセンジュはじりじりと後ずさる。本能が危険を察知している。


「あー、何?警戒態勢ですか?まあ、わからなくもねえけど、な」


セヴィオの腕が伸びたかと思うと、センジュをあっという間に引っ張りベッドへ倒した。


「やっ・・」


恐怖で顔を背けたセンジュを見て、セヴィオの気が高ぶった。


「うーわ。そういう反応、喜ばせるだけってわかんねぇの?あざと。」


その言葉にじんわりと目に涙が浮かんできたセンジュだ。体が小刻みに震えだしたのを感じる。


_なんなのこの人!魔界の人間てホント性格悪すぎる!!人が嫌がってるの楽しんでるなんて!!!



「俺はフォルノスと違って殺そうなんて考えちゃいねえよ」

「手・・離して・・」

「わかったよ」


解放されると思い目を合わせると、セヴィオの鼻がセンジュの鼻とぶつかる距離にあった。


「ちょっ・・んっ・・」

セヴィオの唇がセンジュの唇へと重なった。


「やめっ・・」

「やーだ」


_やだ!!やだやだやだあっ!!私の方が嫌だああ!!


両手はしっかりと頭の上に拘束されびくともしない。
セヴィオのもう片方の手がセンジュの顎を掴んで誘導する。


「んんー!!!」


_やっぱり最低だ!すぐにこういう事するなんて最低だ!!
大っ嫌い!