魔界の華は夜に咲く

「力は発動しなかった様だな。魔王の血を引く者の割に」


センジュは思わず顔を歪めた。


「どんな期待をしてたのか知らないけど!当然でしょ。私は人間として暮らしてたし今だって人間だと思ってるし!理想のお姫様を想像してたのなら悪いけど」


「ああ、俺のとんだ勘違いだった様だ」


フォルノスは荒く息を鼻で吐いた。ワザとがっがりとした表情を見せつけた。

そして蔑んだ様な冷たい目でセンジュに見下した。


「なら、ただの人間らしく我々魔族に従えばいい。相手を決め、一生慎ましやかにその後ろを歩け。この魔界で生きていたいのならな」


「な・・・」


_なんなのこの人!?本当に嫌だ!最低な人だ!この世界で生きたいわけじゃないってのに!!



「絶対絶対絶対に!貴方だけはお断りだから!!」


センジュは吐き捨てる様に言い、顔を背けた。