魔界の華は夜に咲く

「お前は他の3人の事をどう思っている」

「皆優しくていい人達だよ」

「本気で想う者はまだ居ないのか?」

「え!?」

ドキン
フォルノス銀の瞳がセンジュを貫く。
真っすぐな瞳に思わず目を伏せてしまった。


「何が言いたいの?」

「パートナーの件が白紙になる可能性もある。早いうちに諦めた方が楽だぞ」

「私が・・天使とのハーフだから?」

「ああ」

その言葉はまるで自分を拒否されたように聞こえた。
確かに天使とのハーフだった以上、魔族達が自分を受け入れてくれるかはわからない。もし魔王に生かされたとしても婚姻は破綻する可能性は大だ。
言葉を失ったセンジュからフォルノスは体を離した。


「・・なんでもない。無駄話だったな」