私は、悲しみに暮れながら、思い出に浸っていた。 ——中学三年生の、修学旅行の時。 私と日和くんは、同じクラスで、班も同じだった。 部屋割でも同じになれて、凄く嬉しかったのを覚えている。 夜、就寝時刻をとっくに迎えた頃、日和くんがこう言った。 「なあ、月!ちょっと、抜け出してかね?」 「えっ…!駄目だよ、そんな事しちゃ怒られちゃうっ!」 嫌だって言ったけど、日和くんに手を引かれていくままに、外に出た。