いつか、君と、星空を。

そんなある日、唯香がまた、いつものように訪問しにきた。




…自慢話が始まるな、と　少し覚悟をして聞こうとしたら、







「ねぇ、月。いい加減さ、日和くんの事、諦めなよ。」






「えっ…？」　と、耳を疑った。





「私がさ、日和くんと付き合ってるって知ってるんでしょ？」




「…っ、知らないよ、？」




ウソ。知ってるけど、本当だって、認めたくないから。






「もう、日和くんとはキスしたからさ？」




――「月の事なんて、眼中に無いんだよ。日和くんは」





嘘だ。日和くんは、絶対そんなことないっ…。





「あぁ、幼馴染で大好きな日和くん、取っちゃってごめんねぇ？こういうのは、何でも早いもん勝ち、でしょう？」





顔から血の気が引いていくのが分かった。…私は、もう、分からなくなった。





「…もう、いいから帰ってよ、日和くんは、絶対そんなのじゃない…っ」





「あはは、現実から目を背けるの、なんとかしなよ？ま、頑張ってねー！うふふ」





甲高い声で散々笑った後、ご機嫌良さそうに帰って行った。




辛い。泣きたい。グッと気持ちがこみ上げてくる…。