「……志羽?」 おさまったはずの胸の高鳴りが、再び戻ってきた。 頭はよく撫でられていたけれど、頬をこんな風に撫でられた記憶はなかった。 私が寝ているときは、頬も撫でられているのだろうか。 春哉くんの前で寝たフリをするのは初めてのため、春哉くんの心理がわからない。 「あれ、やっぱり寝ているのか」 確実に春哉くんに怪しまれている。もしかしたら、寝たフリだとバレているかもしれない。 だからわざと、こんなことをしている……?