最初はリビングのソファでおとなしく座っていたけれど、静かな空気が流れる中で、ソワソワしてしまう自分がいた。


 階段を上った先に、春哉くんの部屋があり、まだ眠っているのだ。


 そう考えると、部屋に行きたくなるに決まっている。


 けれど人の家を動き回るのも……いや、春哉くんはもう数え切れないほど私の部屋に来ている。

 うーん、けれどあれは私がひとりで起きられないのが悪いからであって、それを持ってくるのはずるい気も……。