「寒・・・・・・早く帰んなきゃ、ね・・・」


ジリジリと迫られ、駆け出してしまいそうになる度。
一体、幾ほどの愛を。
きみへと囁いただろう。
弱さを、晒しただろう。


悲しいほど、晴れ渡る空は青く。
その痛いほどの青さに・・・心が透き通るようだ。


「あとどれくらい・・・なんて・・・。ねぇ、そんなの聞かないでよ・・・」



遮りの無くなった二つの身体。
心までも隔てるものはなく。
何時しか・・・遠くに想いを馳せて、憂うばかりのきみ。


「オレの方が聞きたいよ・・・。必要だって・・・信じてもらえるまで、あとどれくらいなの?」


様々な感情が入り乱れて、織り成していくきみへの愛情。
言葉にすればするほど、薄っぺらいような気がして・・・心が軋む。