蓮との約束に、まだ浮き足だっていた翌日ーー。
賄いのお昼ご飯を食べた数時間後、私の身体に異変が起こった。
なんか苦しい!
腕が、喉が、痒い!
その異変に、いち早く気付いてくれた利香。
「梓?大丈夫…?」
大丈夫じゃない…
喉もウズウズ痒いせいだろう。
掠れた声で答える。
無意識に腕や首を掻いていたらしく。
「掻いちゃだめ!」
利香の声に、ハッとして、掻くのを止めても……
痒くて、痒くて…辛いよ…
「…まさかっ…蕁麻疹?」
そう、気付いてくれた利香に、
うん、と頷く。
もう、声を出すことすら辛くて…
デスクに頭を載せて、大きく深呼吸を繰り返す。
「チーフ!梓が…蕁麻疹!急いで、救急車!」
利香が、チーフに話してくれてる。
チーフが、私の方へ駆け寄ってくる足音がする。
「おいっ!倉本っ!」
揺さぶられてる、近くでチーフの声がする。
「救急車、呼ぶからな!来るまで、そのまま大きく深呼吸してるんだぞ!」
入社してから、何回か出たこの症状。
だから、利香とチーフは対処に馴れてくれている。
きっと、鈴木や他の子たちは、私がアレルギー持ちだって知らなくて。
おどおどしてるんだろうな。
一切、声がしない。
チーフが救急車を呼んでくれてる声がする!
そして、、、
「鈴木!今すぐ厨房に行って、料理長に知らせて来て!」
利香が、鈴木に蓮に伝えるように頼んでくれてるんだ。
大きく深呼吸しながら、痒いのに掻けないことのムズムズとの戦い。
蓮……助けて……
痒いよ……苦しいよ……
「はいっ!」
と、返事をした鈴木が慌てて事務所を出ていく音がする。
鈴木、早く蓮を連れて来て……
賄いのお昼ご飯を食べた数時間後、私の身体に異変が起こった。
なんか苦しい!
腕が、喉が、痒い!
その異変に、いち早く気付いてくれた利香。
「梓?大丈夫…?」
大丈夫じゃない…
喉もウズウズ痒いせいだろう。
掠れた声で答える。
無意識に腕や首を掻いていたらしく。
「掻いちゃだめ!」
利香の声に、ハッとして、掻くのを止めても……
痒くて、痒くて…辛いよ…
「…まさかっ…蕁麻疹?」
そう、気付いてくれた利香に、
うん、と頷く。
もう、声を出すことすら辛くて…
デスクに頭を載せて、大きく深呼吸を繰り返す。
「チーフ!梓が…蕁麻疹!急いで、救急車!」
利香が、チーフに話してくれてる。
チーフが、私の方へ駆け寄ってくる足音がする。
「おいっ!倉本っ!」
揺さぶられてる、近くでチーフの声がする。
「救急車、呼ぶからな!来るまで、そのまま大きく深呼吸してるんだぞ!」
入社してから、何回か出たこの症状。
だから、利香とチーフは対処に馴れてくれている。
きっと、鈴木や他の子たちは、私がアレルギー持ちだって知らなくて。
おどおどしてるんだろうな。
一切、声がしない。
チーフが救急車を呼んでくれてる声がする!
そして、、、
「鈴木!今すぐ厨房に行って、料理長に知らせて来て!」
利香が、鈴木に蓮に伝えるように頼んでくれてるんだ。
大きく深呼吸しながら、痒いのに掻けないことのムズムズとの戦い。
蓮……助けて……
痒いよ……苦しいよ……
「はいっ!」
と、返事をした鈴木が慌てて事務所を出ていく音がする。
鈴木、早く蓮を連れて来て……



