会長。私と恋のゲームをしてください。

学校は文化祭ムード一色だった。

すごく盛り上がっていて、私と会長が手を繋いで登校しているなんて、誰も気に留めることはなかった。


……1人を除いて。



「美雪ちゃんっ。おはよ!」



急に名前を呼ばれてびっくりした。

私のことを名前で呼ぶ、女の子といったら……。



「里穂ちゃん」



ぴょこん、と私たちの目の前に登場したのは、クラスメイトの里穂ちゃんだった。

里穂ちゃんは会長の存在に気がついたのか、慌てて頭を下げる。



「お、おはようございます!」

「おはよう」



会長は、みんなが惚れてしまうような素敵な笑顔を浮かべていた。

挨拶を終えた里穂ちゃんは、うっとりしている様子。


……まあ、会長の笑顔を見たら、どんな女の子でも惚れると思う。