会長。私と恋のゲームをしてください。

「俺たちも行くか」

「はいっ」



夏樹ちゃんから少し送れて、食器を片付けたあと、学校へ向かう準備をする。

自室でメイクをしている夏樹ちゃんに声をかけてから、会長と家を出た。


会長と学校まで歩いていく。

他愛のない話をしながら歩いているんだけど、内容が頭に入ってこない。


多分、文化祭について話しているはずなんだけど……。


会長の隣を歩くと、ものすごくドキドキする。

ドキドキして、緊張して、会話の内容が頭に入らないときが多々ある。

特に、こうやって、2人きりで歩いているとき。


私のペースに合わせて歩いてくれる会長。

並んで歩いてくれるのは、すごく嬉しい。

同時に、会長に触れたいって思う気持ちが強くなる。


会長と手を繋いで歩きたい。

少しでいいから……。


その感情が頭の中を占める。

こう思っているのは私だけ?


会長は、私と手を繋ぎたいとか思ってくれるのかな……。


ああっ。

会話に集中したいのに、出来ないよ。


私は横目で会長を盗み見る。

いつもどおり余裕な表情をしている……。


私はこんなにもドキドキしているのに。

少しムッとしてしまう私。