会長。私と恋のゲームをしてください。

「美雪ちゃん、どうしたのっ!?」



里穂ちゃんが背中をさすってくれる。

その動作ひとつとっても嬉しくて。



「みんなと話せるのが夢みたいで、思わず……」



目をごしごしとこする。

私が泣いたら、みんな困るよね……。


涙を止めようと頑張っていると。



「やだぁ。美雪ちゃんが泣くから、私も泣いちゃうじゃんー」



背中をさすってくれる里穂ちゃんを見れば、目に涙を浮かべていた。



「なんか、俺も泣きそうなんだけど」

「お前は泣くなよ」



笑いが沸き起こる。

いっぱい笑って、いっぱい泣いて。

叶うはずがないと思っていた、クラスメイトとの関わり。

関わることがないって、決めつけていただけなんだな、って思った。


本当、高校生活って何が起こるか分からないな……。



「よーしっ! 文化祭、楽しもうっ!」



クラスメイトの掛け声に、私たちはこぶしを突き上げた。

クラス全員がこぶしを突き上げた、今、この瞬間は絶対に忘れない。