会長。私と恋のゲームをしてください。

文化祭まで、あと2日となった。

明後日には文化祭1日目が始まる。


現在、私はクラス店の準備をしている。

“いじめ”という出来事が解決してから、クラスメイトが話しかけてくれるようになった。

少しよそよそしいけど……。


会長たちが助けてくれて、いじめを終わらせてくれたから、こうやって話しかけてもらえる。

みんなの輪の中に飛び込める勇気はないけれど、少しずつ、クラスメイトとも話せるようになったら嬉しい。

こんな気持ちになれたのは、生徒会を通して学ぶことが多かったから。

生徒会の力って、改めてすごいと思う。



「北澤さん! こっち、手伝ってもらえる?」

「はいっ」



クラスメイトに呼ばれて、衣装作りをしている人のところへ行く。

その子は、1人で作業をしていた。

気づくことが出来なかった私も私だけど、1人で準備するって大変だろうし寂しいだろうな……。


なんて、思いながらその子に声をかける。



「なにをすればいいですか?」

「一緒に衣装を縫って欲しいの」



衣装……。

裁縫が苦手な私にも出来るだろうか。


だけど、やってみなきゃ始まらないよね。

私は慣れない手つきで、衣装を縫い始めた。