会長。私と恋のゲームをしてください。

「ふはっ、」



後方で笑い声が聞こえたかと思ったら。

会長が笑っていた。


急に会長が笑うから、みんながびっくりしている。

会長は笑いながら私の肩を引き寄せた。


ざわめく廊下。

密着する私と会長。


顔を真っ赤にする私に気がついていない様子の会長は生徒たちに向かって言った。



「こんな真っ直ぐで一生懸命な奴は他に見たことがない。……こいつは、生徒会書記にふさわしい奴だ」



会長……。


“私”という存在を認めてくれる言葉。 

嬉しくて涙が出そうだった。



「そうね。……春馬くん自ら、先生方にお願いに行ったものね」



彩菜先輩の言葉が理解できていない私。

そんな私に、彩菜先輩がにこっ、と微笑みかけてくれる。



「“生徒会書記は北澤さんがいい”の、一点張りだったわね」



彩菜先輩の言葉に驚く私。

そうなんですか、と、会長の顔を見たいけれど、頭を押さえつけられて見ることができない。



「俺たちが何言っても聞かなかったな」



理樹くんまで……。



「それは言わない約束だろ」



2人の言葉に慌てる会長。

その姿は、2人の言葉を肯定しているものと同じだった。