会長。私と恋のゲームをしてください。

「あなたたちが言っていた“サイテー”って言葉がぴったりね」



静まる廊下。

生徒たちがお互いの顔を見合っている。


なんとも言えない空気。

みんなの憧れの“彩菜先輩”に核心をつかれてしまっているからこそ、何も言えなくなっているんだろう。


罪のなすりつけ合い。

その空気が彩菜先輩の言葉で、反省の色に変わっていく。


逃げる者もいない。

泣く者もいない。

ここにいる生徒たちは、彩菜先輩の思いをのせた言葉が胸に届いているんだろう。


彩菜先輩が振り返って私を見る。



「北澤さんから言いたいことはあるかしら?」



突然、話を振られて驚く私。


みんなに言いたいこと……。

あると言えばある。



「あのっ」



私に視線が集まる。

生徒会メンバーをはじめ、ここにいるみんなが私を見ている。



「もうすぐ、文化祭があります。せっかくの高校生活の文化祭なので、私はみなさんと楽しみたいです」



友達なんていない私。

人と関われた、と思えばいじめのターゲット。


それでも。

こうやって話を聞いてくれるなら。

伝えたい。