会長。私と恋のゲームをしてください。

「“好きな人が出来たから。もうゲームはやめる”……だっけ?」



会長の言葉に目を見開く私。

確かに私はそう言ってゲームをやめた。

だけど、それは“ハルくん”に向けて言った言葉で。


なんで会長が知っているの……?


言葉も出ない私に会長は手に持っていたものを見せる。

それは、私と同じ型番のゲーム機で。

画面には、ナイトのキャラクターが表示されていた。

そのキャラクターは紛れもなく“ハルくん”で。



「えっ。……ええっ!?」

「こういうことだから。申請、許可しろよ」

「ええっ!?」



パニックになる頭の中。

だけど、だんだん状況が読み込めてきて。


会長が持っているゲーム機に映っていたナイトのキャラクター“ハルくん”。

もしかして。

もしかしなくとも。



「会長って、ハルくんだったの……?」

「気付くのが遅い」



会長はハルくんで。

ハルくんは会長で。


じゃあ、私は会長相手に、“好きな人がいる”って言っていたの!?

だから、そのあと、会長が私の部屋に来て……。

『好きな奴とかいるのか?』って聞いたの?