会長。私と恋のゲームをしてください。

「許可しないのか?」

「うわっ!?」



会長の声が後ろから聞こえた。


思わず、ゲーム機を落としそうになる私。

驚いて変な声も出しちゃったし。

いつから会長は私の後ろにいたの?


というか、それより。


会長に見られた。

ゲーム上でも、他の男と絡んでいるのか、と思われたらどうしよう。

そんなつもりはないのに。


冷や汗が流れる。

悪いことは何もしていないのに、心臓が嫌な音を立てる。


そんな私の心を見透かしてか、会長はソファをまわって、私の横に座る。


完全に画面を見られている。

パートナー申請を許可するか……。

その画面で止まっているところを見られている。


言い訳なんてできる状況じゃない。

会長はゲーム画面から、私に視線を移す。



「えっと……」



言葉を詰まらせる私。



「ふっ、」



あたふたする私に会長は笑いをこぼす。

私の頭に手を置き、笑いを止めない会長。

頭をわしゃわしゃされているこの状況に戸惑うばかりだ。