会長。私と恋のゲームをしてください。

“いただきます”をしてから、みんなで食べる夕飯。


さっきの出来事を思い出してしまうから、会長の顔を直視することができなくて。

会長とお出かけするためにおしゃれをしたいから、夏樹ちゃんにおしゃれの極意を教えて欲しくて、ちらちらと夏樹ちゃんを見てしまう。


いつもより静かな夕飯だな……。

って、原因は私の気がする。


話を振ってもらっても、思考が追いついていかなくて、まともに返事ができていないからだ。


そんな感じで夕飯の時間が終わる。

食器を片付け、シンクで洗う私。


最初の頃は会長が家事全般をやってくれていたけれど、お世話になっている以上、何もしないわけにはいかないから。

家政婦さんより働かなきゃ。

……家政婦さんは見たことないけど。


食器をスポンジで洗っていると。



「美雪ちゃんっ」



ぴょこん、と夏樹ちゃんが現れた。


登場の仕方すら可愛いってどういうこと。

可愛すぎて抱きしめたい。

今は手が洗剤まみれなので、抱きしめられないけど。