「翔ちゃん!熱あるのにダメだよ寝てなきゃ」 「熱?」 「40度あるって、実日子さんが言うから」 散らばった荷物もそのままに、翔ちゃんに駆け寄って体温を確認しようとおでこに手を伸ばした。 パシッ。 えっ、拒否。された。 「翔ちゃん……」 そんなに、嫌がらないでよ。