翔ちゃんの背中が遠ざかっていくと、彼に全身で拒否されている気がした。 傷つけたのは私の方なのに。 「なんで俺なんか庇うんだよ、ほんとのこと話すべきだったし、殴られたほうがマシだったじゃん」 「だって……」 岡崎君の右腕は特別だから。 だから大事にしたかっただけなんだ。