私の今後の目標はなよなよしないこと。
グズグズ泣かないこと。
つまり、自立した女子になること。
そんなふうに、決意を固めたばかりだったのに。


「俺から離れるなよ」


いきなりそう言われて口のなかが色んなものであわあわになって、結局何の返事もできなかった。


見上げたら翔ちゃんはやけに真剣な顔で正面を見据えてて、当たり前みたいに私の肩を抱いた。


「もっとくっつけって」


その手でグイッと肩を寄せられて、私の体はほとんど翔ちゃんの胸のなかに収まってしまった。


「翔ちゃん。もしかして、また熱がぶり返したんじゃ」

「いいから離れるな」


熱があるわけでも意識がぼんやりしてるわけでもない。
いつもの翔ちゃんなのに、なんで?