ふたりでソファから転がり落ちて体勢が逆転してしまった。さっきより逃げ場がない!
「翔ちゃん、重い……」
翔ちゃんの全体重がのっかってる。
苦しい。身動きが出来ない。
「……あれ、翔ちゃん?」
耳元に荒いけれど規則的な呼吸があった。
まさかと思って横を向いたら、翔ちゃんは口をポカンと開けたあどけない顔ですやすやと。
「え、寝た?」
それを確認したら、思わずふぅ。と、大きなため息が出た。
よかった。やっと息が出来る。
それにしても
顔、近いよ。
でもこの寝顔、ずっと見ていたいかも。
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