それにあのクラスは授業の前に朝補習がみっちりあるし、放課後も特別授業や補講がある。 だから私と翔ちゃんの登下校のタイミングが合うことはなかなかない。 せっかく同じ学校に入れたのに、二人の時間が重なることはどんどんなくなって、だからこそ翔ちゃんの授業終わりを待っていても許される雨の放課後は特別で大切だった。 でも、それももうない。 代わりに同じクラスの奥寺さんと翔ちゃんの1日は無理のないリズムで流れていく。