東京ルミナスピラー

吹雪さんの言うように、ここにいても得られるものがないなら脱出すべきだ。


俺達は窓から外に飛び出し、隣のビルの屋上に待機することになった。


龍谷寺の門の前で敵を引き付けている夕蘭と蘭子に撤退を伝える為に、吹雪さんがその戦闘の中に乱入して。


三人が帰って来たのは、しばらく経ってからだった。


「お待たせ。いやあ、戦ってたら周囲に潜んでた北軍浄化会のやつらが集まって来ちゃってさ。巻くのに苦労したよ」


あの大規模な戦闘で、全く疲れを見せていない吹雪さんと蘭子はさすがだけど、夕蘭も息一つ乱していない。


伊良の特訓の成果ってやつか。


「……いいっ! ボディラインがくっきりと浮かび上がるエロいボディスーツに、顔を隠すヘルメット。目立ちたいのか目立ちたくないのかわからないところがたまらなくいい! 夕蘭がこんなにも素晴らしい身体をしてるとは、気付かなかったぜ……」


吹雪さんが、夕蘭と蘭子を呼んでくるって言ったからわかったのだろうけど、言われなきゃ誰かはわかないよな。


「馬鹿の言うことは無視しろ。お前らは今から何をするつもりだ。場合によっては協力してやらんでもない」


「秋本が協力だなんて、どういう風の吹き回しだい。それほど北軍浄化会が危ないってことかね? それとも、素直になれなくてそんな言い方してんのかね?」