東京ルミナスピラー

痛いってことは……夢じゃないのか。


夢じゃないなら、吹雪さんはなんだってこんな格好をしてるんだよ。


いよいよ現実が、夢の不可解さを超えてきたってことなのかな。


「そ、そう! 私は葵を助けに来たんだよ! てか、生存確認って言った方が正しいけどさ。外では夕蘭ちゃんと蘭子ちゃんに暴れてもらってるんだよ!」


「いや、だからよ。なんで生存確認に来たのにそんな格好してんだっての! だったらさっさと助けに来いよ! 痴女かあんたは!」


杉村の憤りも最もで、すぐに助けに来てくれたら、あんな危険な橋を渡らなくて済んだかもしれないのだ。


「ああもう! 悪かったよ! それはそうと……杉村がいるのはわかるんだけど、ドアの向こうにとんでもないやつがいるのは気のせいかい?」


杉村に散々言われて、レースのスリットが入ったライダースーツを着ながら、ドアを指さした吹雪さん。


「さっきからうるさいぞお前ら。遊んでるなら、さっさと脱出するぞ」


親父さんがドアを開けて、あからさまに不機嫌そうな顔を俺達に向けた。


「へぇ……秋本までいるとはね。んじゃ、出ようか。この部屋にあったのはパンツと白い布だけだし、あんた達が自力で逃げ出したなら長居は無用ってね」