東京ルミナスピラー

まるで豆腐でも切るかのように、捕縛の鎖が切断される。


「あ、しまっ……」


男が声を上げるよりも早く、俺は日本刀を抜いて、背後の杉村、そして親父さんの捕縛の鎖を切断した。


「ひゅー。やっと自由になったぜ。さてさて、この恨みをどこにぶつけよっかなー。散々殴る蹴るされたからな俺は」


ロングソードを取り出して、その刃を男に突き付けた杉村。


「ひ、ひいいいっ! 俺はただ、門の前で暴れてるやつがいるからって、外に行こうとしただけなのに! ごめんなさいごめんなさい、許して!」


一転、命乞いを始めた男に戦闘の意思はないと判断した俺は、ため息をついて男を見た。


確かに男が言うように、外が少し騒がしいように思える。


外に行こうとしていた時に、丁度この部屋の前を通ったところで俺に捕まったというわけだ。


そう考えると、わざわざドアを開けてくれたということは良い人なのかもしれないな。


「おい、さっさとここから出るぞ。いつまでこんな穴蔵にいるつもりだ」


親父さんが男から手を離し、ハルベルトを取り出してそう言った直後。


その穂先が男を貫き、男は光の粒に変わった。


「そして気を抜くな。命乞いはしていたが、目は完全にお前の首に向いていた。殺す気だったぞ」