東京ルミナスピラー

~監禁室~


「おい! 誰か! おい! 誰もいないのかよ! 大変なんだよ! 誰か来てくれ!」


ドンドンとドアを叩き、喉が千切れんばかりに声を上げて人を呼ぶ。


床には泡を吹いて痙攣する杉村の姿。


「なんだ騒々しい! こっちは急いでるんだ! 静かにしろよ」


少しドアが開き、慌てた様子の信徒の男が室内を見てため息をついた。


「杉村がいきなり泡を吹いて倒れたんだよ! 助けてくれ! 何かの発作かもしれない!」


「……あのなあ。俺達にしてみれば、お前らが死のうが生きようがどうだっていいんだよ! 発作くらいで大騒ぎするんじゃねぇよ!」


くっ!


わかっていたけど血も涙もないのかこいつらは!


目の前で人が泡を吹いて倒れてるってのに、助けようともしないのか!


……まあ、この街では敵が泡を吹いて倒れたら、ラッキーでしかないけどさ。


「そんなこと言わずにちょっと見てくれって! 何もしてないのにいきなり隣で死なれたら嫌だろ!?」


「あーもう! わかったから静かにしろ! もしも何もなかったらぶん殴るからな!」


あまりにもしつこく俺が言うから、信徒の男は鬱陶しそうにドアを開けて中に入って来た。